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山並みを望む家
安曇野市Y様邸 workscase_010

敷地にアプローチするときは、さほど見えない山並みが、家の中に入ると目に飛び込んでくる。ダイナミックな景色を独り占めするような特別感のある空間を目指しました。ポーチから玄関土間、テラスからLDKへ全てのエリアが多機能につながり、広がり感のある生活空間が出来上がったと同時に、ダイニングキッチンを中心とした回遊性のある生活動線が実現。

「山並みを望む家」 - 建築家の視点 -

建築家/中田 啓予
(ナカタヒロヨスタジオ)

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敷地にアプローチするときはそんなに見えない山並みが、家の中に入ると目に飛び込んでくる。ダイナミックな景色を独り占めするような特別感のある空間を目指した。

ポーチとポーチからすり抜けるテラスが玄関の役割を果たし、ドアを一歩入ればそこは広々とした土間空間、ダイニングキッチン、リビングが広がり、大きな図書館のような家族を包み込む大空間となっている。

ダイニングテーブルを大きくして、勉強も食事もなんでもできる場所となっている。そのダイニングキッチンを中心としてSCからFCL、パントリー、ランドリー、浴室、キッチン、がぐるりと回遊でき、家事を楽にこなすことができる間取り構成としている。

また水廻りやキッチンがあまり目立たないような配置計画として、生活感が出ないような工夫もしている。寝室は将来間仕切り、当初はオープンな小上り空間(中二階)として使用することを提案したい。視線の高さを変えて山を眺めることができ、段下がりのピットリビングから寝室の下を一部収納として利用可能である。

建築家プロフィール/中田 啓予
Facade_1

Facade_1

抜け感の良い敷地の条件。周囲には建物がなく、田園風景の奥には蓼科方面の山脈を望むことができるダイナミックなロケーション。

なるべく屋根を低く設計し、周囲の風景に溶け込むようなデザインを意識しました。外構土間のデザインも緑を配置し、周囲の田園風景と溶け込むよう計画しました。

Facade_2

Facade_2

玄関横にはリビングから出入りできるテラスを配置。道路からのプライバシー確保も兼ねた薪棚を設計。

玄関周りの板壁をアクセントとするため、テラスの薪棚はあえてダークな配色に。建物と一体感のある外構設計を心がけました。駐車場の土間はコンクリートと芝、砂利の組み合わせでデザインしました。

Terrace

Terrace

テラスエリアの半分は屋根のある形状とし、天井部分は玄関エリアと室内空間の両方とのつながりを演出するよう設計。

室内と田園エリア、テラスと田園エリア、室内とテラスと全てのエリアがつながりのある設計とし、広がり感のある空間ができました。

LDK

LDK

ダイニング空間とリビング空間が立体感を持って広がっています。テラスを含めた全てのエリアがシームレスにつながっています。

ソファを配置したリビングエリアはスキップフロアとし一段下げました。一段下げたリビング空間の天井を上げることで吹き抜けの効果を演出しました。

ダイニングの天井は間接照明を設置し、夜の照明計画を楽しむ仕掛けを組み込みました。

Living

Living

リビング空間を一段下げることの効果は、外の空間とのつながりを作ることにありました。ソファに座った時の目線の高さに田園風景と蓼科方面の山並が見えるように計算されています。

室内に居ながらにして、外に居るかのような感覚を得られる特別感のある住まいとなりました。

Dining

Dining

ダイニングエリアからも田園の風景を楽しみながらという設計者の心遣い。リビングエリアが一段下がっていることの効果はこんなところにも。

家具の色調もインテリアコードに合わせてチョイス。収納計画もインテリアのイメージを想像しながら色を決めていきました。

Entrance

Entrance

玄関土間を広くした理由は薪ストーブ。玄関土間として活用しつつ、リビング土間としても活用できる多機能な土間空間を設計。テラスへのつながりも作ることにより、より多機能な土間空間として活用できます。玄関エリアをリビング空間として取り入れる広がり感が魅力の設計。

土間リビングは、基礎断熱をしっかり施工することで実用性が生み出されます。住宅性能を利用した設計にご注目ください。